› 浦添大公園友の会 › 2013年11月
妻に食べられたタルガヨ右、左はシークワーサー、記念に撮影していた
タロガヨCitrus tarogayo
ミカン科 不明
先日、知人のOさんにもらったタルガヨを大事に家に持って帰って、台所に置いていたら、妻に食べられてしまった。残念。
タルガヨは沖縄で普通に栽培されていたが、タンカンや他のミカン類に押されて、栽培が減ってしまった。オートー、カーブチーでさえ減っているので、昔ミカンが消えるのは寂しい。そんな中、昔栽培されていたミカン類を復活させようと言う動きもある。やんばるではこの時期、出回るようだ。
シークワーサーと一緒においていたのがいけなかった。悔しいので、シークワーサーを4個続けて食べたら、口中に幸せが広がった。タルガヨ、また来年会いましょう。
クワノハエノキの新葉近くの小枝にいるテングチョウの幼虫
クワノハエノキCeltis boninensis
方言名 カビンギ、クワギウト、ナリャマキ
ニレ科 日本の南、南西諸島、小笠原に分布
24日の日曜日、浦添大公園で自然探検していたら、クワノハエノキの新葉にテングチョウの幼虫、晩秋の様子を観察をすることができた。
クワノハエノキは気温が下がってくると落葉する。ところが、小さな木は適度な雨と気温で、新芽がでて新葉になってしまう。秋はそんな小さな木のクワノハエノキの新葉にテングチョウの幼虫が観察できる。
沖縄の虫たちは年中無休。これが亜熱帯なんだよと、知人の両性爬虫類屋さんが言った。納得。
ツマベニチョウの終令幼虫のコブラ真似を下から見た様子
ツマベニチョウ Hebomoia glaucippe liukiuensis
シロチョウ科
奄美大島,沖縄島,久米島,宮古島,伊良部島,来間島,
多良間島,石垣島,竹富島,小浜島,黒島,西表島,
波照間島,与那国島,尖魚;九州南端,種子島,屋久島
晩秋になって、ツマベニチョウの幼虫たちが増えてきた。下から、終令幼虫を見上げたら、なんとコブラの真似をしていた。
実は、今年4月にも紹介したが、やっぱりコブラ真似は何回見ても面白い。ツマベニチョウは初夏と晩秋にかけて幼虫の数が多い。理由は天敵の蜂が少なくなり、鳥も襲わないことが、観察していると理由のようだ。幼虫は食欲旺盛で、小さな株はまたたくまに食い尽くしてしまう。ギョボクがいくら性質が強健だからといって、成長に影響を与えないわけはない。観察している数本は、伸びてない。
今観察しているギョボクは高さ3メートル。幼虫の数は30頭を越えていた。来週あたりには丸坊主になるかもしれない。今度は蛹の場所を探索するつもりだ。
紫色の実が美しい、オオムラサキ
オオムラサキシキブCallicarpa japonica luxurians
方言名 マチヤガマギ、タマグワーギ、マミガーギ
クマツヅラ科 日本、沖縄に分布
今日、道端でオオムラサキシキブの紫色の実が美しい場面に出会った。
夏に開花した後、実は緑色の球形になり肥大し、今の大きさになって紫色に色づいた。「紫式部」という名前の響きが心地よい。妻に、土産に持って帰ろうと思ったのだが、道行く人の観賞用に必要だと残した。
午後、なんと虫仲間のKさんが別の場所で見つけたオオムラサキシキブの実をもってきて、これなにと名前を教えてと来た。偶然はあるものだと思った。野山ではオオムラサキシキブの紫実が目立つようだ。
翅にTAF4363 10/14 RPPと標識されていた
今日、中城村中城城跡で翅に標識されたアサギマダラ再捕獲した。
渡りをするアサギマダラは北からの飛来が終盤になってきたせいか、飛来地の各所で個体数が少なくなってきた。虫仲間が10月下旬から11月中旬にかけて再捕獲したアサギマダラは宮城県、福島県、長野県、高知県、京都、石川県、山梨県、鹿児島県からだった。再捕獲した個体で、まだどの県で標識したかわからない個体もある。
掲載した個体がどの県で標識されたのか。どのくらいの日数で、どのくらいを旅してきたのか、楽しみだ。
キシモフリクチブトカメムシに襲われているウラナミシロチョウの幼虫
キシモフリクチブトカメムシ Eocanthecona furcellata
カメムシ科 南西諸島
24日、ウラナミシロチョウの幼虫を撮影と観察をしていたら、カメムシに襲われている場面にであった。
名前を虫仲間のOさんに尋ねたらキシモフリクチブトカメムシとのこと。
ウラナミシロチョウの幼虫が食べるアメリカセンナは種からまいて育てていて、産卵し幼虫が食べて成長する過程が楽しみにしている。夏の時期はスズメバチやアリが卵や小さな幼虫を運んでいたが、それらがいなくなると、瞬く間に葉が食べられて、小さな苗や黄色い花が咲いている株までも、葉がない状態のものまででた。
このカメムシは幼虫の数をコントロールするものと少し期待している。
ウラナミシロチョウの観察もしたいし、食べられすぎて花が咲かないのもこまる。
オリンパスTG2で撮影するKさん
昼過ぎ、浦添大公園に虫仲間のKさんがやってきた。とにかくデジカメ、写真に詳しいので、見つけておいたテングチョウ、イシガケチョウ、ツマベニチョウの幼虫のいる場所に案内した。
いつもなら、一眼レフのデジタルカメラで撮影しているのだが、最近買ったばかりのオリンパスTG2を使っている。撮影なれと仕上がりが楽しみなのだと言う。もう一人の虫仲間がペンタックスWG、そして爬虫類のTさんがオリンパスのTG2だったので、小生はペンタックスのWGで撮影したいと思っている。実は、ニコンD5100を購入したいと計画していたのだが、この二つの顕微鏡写真なみの画像には、参ってしまった。
購入したら、すぐにでもブログに活用したいと思っている。はやく来ないかな、待ち遠しい。
七味たっぷりのいしぐふーのそば
一昨日、午後3時ころだろうか、浦添大公園のそば屋「いしぐふー」の店舗裏側に行くと、店長Rさんがまかないの「いしぐふー」のそばを食べていた。なんと、七味たっぷりで辛そう。そのほうが大好きという。
いつも気にしていたのだが、なんと毎日味のチェックで食べているのだと言う。飽きないのですかというと、飽きないし、美味しいとの返事。実は、私「いしぐふー」そばの大ファン。知人、友人や、初めての方にも優待の水餃子無料チケットを配布している。
今日はM,Sさんがきたので15枚ほど提供した。はたして、なん人浦添大公園の展望台「いしぐふー」に来店するのだろうか。
シロノセンダングサの花に訪れた成虫
カバマダラAnosia chrysippus
マダラチョウ科 沖縄島,宮古島,石垣島,竹富島,黒島,小浜島,新城島,
西表島,波照間島,与那国島,北大東島,南大東島から記録有
初夏から発生を繰り返しているカバマダラが晩秋の陣といったところだ。理由は幼虫の食べるトウワタの生育が気温の低下に伴い鈍化、幼虫に食べられて茎だけが目立つようになってきている。
カバマダラは食草の生育している箇所からあまり離れない。成虫がいる箇所の近くには必ずと言っていいほど、食草が生育している。ただ、幼虫の食べつくした箇所からは成虫が移動するようだ。浦添大公園では、春先に種子をまいて苗を数多く育ててきた。しかし、幼虫の食欲は旺盛で、隠した苗も食べられたしまつたことも夏にはあった。
これからどんどん気温化が低下してくる。12月はいいとして、1月~2月の低温に耐えるかが3月・4月の発生につながっていく。こうしたドラマがたまらなく好きだ。
この日、きれいな蛾に出会えたラッキーな1日だった
オキナワルリチラシEterusia aedea
マダラガ科 石垣、西表、与那国、沖縄島に分布
16日、大宜味村で昼間飛翔するとってもきれいな蛾、オキナワルリチラシに出会った。
いつもなら蝶やトンボに目がいっているので、とっても久しぶりだ。最後に見たのが、十数年前。友人とニッケイの探索にやんばるの山々を歩き回ったとき、山中の木の葉に止まっていたのを見つけたぐらいだ。
その後も、山道のそばの葉に止まっている個体を見ることができた。とってもラッキーな1日だった。
残りの魚汁、とうふの具を規定している
昨日の夜、久しぶりの魚汁は美味しかった。ちょうどパクチョイもあったので多量に入れられていて、嬉しかった。次はトウフをもと希望したら、妻に怒られた。
日曜日の夜に釣ってきた魚は全て月曜日の朝にさばいた。魚汁、3枚おろしの弁当用の切り身にして全て今年収穫した冷凍ニンニクを解凍して混ぜ込んだ。こうしてボールに入れて冷蔵庫に入れておけば魚の臭みは消える。
昨日の夜に魚汁、今朝も魚汁、残りは明日の朝か夜に食べる。釣り人のMさんに話をしたら、私は週4日は魚汁がなんいとダメと言っていた。上がいるものだと感心した。
コチヌばかりの久しぶりの釣果
昨日の夜、とっても久しぶりに夜釣りに行き、コチヌ20枚の釣果だった。
小さいものばかり、たまにはサシミサイズと言われていたので、10月の絶好の夜釣りシーズンを逃していた。数日のチャンスはカーエーの夜釣りで坊主の日々だったので、何となく行きたくないし、シガヤーの方が魅力的だった。
昨日の潮は大潮の下げが良いと判断。9時30分に釣り場に到着し、干潮の1時まで粘った。サシミサイズは釣れなかったが、汁用と弁当のおかず用は確保した。
森の恵みはたべることにしている、熟してもしぶいシシアクチの実
シシアクチArdisia quinquegona
ヤブコウジ科 奄美 徳の島 沖永部 沖縄 伊平屋 久米 石垣 西表 魚釣
昨日、大宜味村の山中でシシアクチの実が青黒く熟していた。もちろん、1個つまんで口に放り込んだ。シブイ、さらにもう1個、やはりほんのちょっとあまかったけどシブかった。
シシアクチは中南部でよく見つかるモクタチバナと同じ仲間。比べて葉は薄く、幅が狭く、小枝も細い。見た目はそっくりだが、両種の小枝を並べるとすぐわかる。実は両種とも熟した果実を食べたことが過去にあった。モクタチバナの実はやはり熟してもシブイ、子供の頃それでもめげずに食べ続けたことがある。シシアクチの実を食べたのはずっと後で大学生の頃で、やはり食べ続けた。
果実は青黒く熟しているので、かってにポリフェノールと言っている。次はもう少し多く食べることにしよう。
トックリキワタに続きピンク色の花が美しいアサヒカズラ
アサヒカズラAntigonon leptopus
別名 ニトベカズラ
英名 Chain-of-love,confederate vine,corallita,coral vine,love vine
中国名 珊瑚藤
タデ科 メキシコ西部
昨日、ピンクの世界アサヒカズラの開花を見てしまった。
熱帯花木の中でも、性質は強く花付きもいいのに普及しないのはなぜだろうといつも思っている。秋を中心に開花するのがいけないのかも。個人的には大好きなツル性の花木で、見つけるたびに場所を覚えて、いつ開花するのか、開花のボリュームはと気になる。
一時期、尺鉢でした立て流行ったことがある。流行は繰り返すと言うが、そろそろかもしれない。
花見をしたくなるような咲きっぷりに感激
トックリキワタ Chorisia speciosa
別名 トックリノキ、ヨッパライノキ、ナンベイザクラ
英名 White Floss-silk Tree,Drunken Tree
パンヤ科 ボリビア、ブラジル原産
11月はピンクの花がどこもかしこも満開、花見だ、トックリキワタだ。
去年、一昨年と強い台風のせいで満足の行く開花はなかった。ところが今年、まともな台風は来なかった。せいぜい強風域だけ。被害はまったくなかった。そのためか枝葉は伸び放題、花芽も充実していた。
トックリキワタの別名はナンベイザクラ。花がサクラ色に似ているからつけられた。年明けのほんもののサクラの開花が気になり始めた。
裏面には目玉模様はないが透かして見ると、表の目玉模様が見えた
タテハモドキJunonia almana
タテハチョウ科 奄美大島,沖縄島,久米島,宮古島,石垣島,竹富島,
小浜島,黒島,新城島,西表島,鳩間島,外離島,
波照間島,与那国島,南大東、東南アジア
10月31日にタテハモドキの秋型がめだってきたと書いたが、さらに個体数がましてすっかり衣替え秋の装いで、多数派になっていた。夏型はボロボロだった。
秋型の特徴は翅の切れ込みが鋭くなり、翅裏面の目玉模様がなくなり枯葉模様になる。それでも、透かして見ると目玉模様が見えるのだから、面白い。
およそ1時間、タテハモドキとアオタテハモドキを追いかけまわした。いい運動になった。なお、消費カロリーは等とは考えていない。
巨大ソラマメの苗は順調に生育している
ソラマメVicia faba L.
別名 ヤマトマメ、蚕豆、空豆
方言名 トーマーミ、トーマミ、トウマーミ
英名 Broad
マメ科 西アジア原産
通常のソラマメの2倍よりもっと大きい品種の栽培に初挑戦。播種後、順調に生育している。
インゲン、ウズラマメ、ソラマメは栽培した後に食用と翌年の種用を分けている。栽培を続けていけば、その土地の環境にあったものになっていくものらしい。他の優秀な野菜たちにも当てはまるのではと、試験的に巨大ソラマメを育てることになった。
義母が発案してのことで、種はネットで私が購入した。収穫は来年の3月で、成功すれば、全て種用にするとのこと。
アオタテハモドキの魅力は後翅の青色で、季節によって輝きが違う
タテハモドキJunonia almana
タテハチョウ科 奄美大島,沖縄島,久米島,宮古島,石垣島,竹富島,
小浜島,黒島,新城島,西表島,鳩間島,外離島,
波照間島,与那国島,南大東、東南アジアに分布
気温が低下してくると様々な蝶が翅の模様に変化が起こる。タテハモドキは裏面の目玉模様がなくなり、翅が角ばってくる。アオタテハモドキは全体的にボヤっとした感じが鮮明になり、このところとってもキレイな個体が多い。
4日、ついに撮影することができた。これまで何度か挑戦してきたが、翅が切れていたり、夏型だったり、全体的に鮮やかでなかったりしていた。
とにかく、アオタテハモドキはきれいな個体が多くなってきた。今度は青色の鮮やかな雌の個体を撮影したいと思っている。
アメリカセンナの花でオキナワアズチグモが捕まえたヤマトシジミ
ヤマトシジミ Pseudozizeeria maha okinawana
シジミチョウ科
奄美大島,沖縄島,宮古島,伊良部,下地島,池間島,多良間,石垣島,
竹富島,小浜島,黒島,新城島,西表島,波照間島,与那国島,北大東島,
南大東島,尖閣に分布
先日、アメリカセンナの花でオキナワアズチグモに襲われたヤマトシジミの悲劇に会った。
同じ個体とは判断できないが、たしか数分前、花壇の草抜きをしていた時目の前を飛んでいた個体ではないのかと思う。周りにはたしかに数個体とんでいて識別は難しい。でも、タイミング的に会っているからだ。
それにしてもオキナワアズチグモは忍者か。シロノセンダングサでは花びらの白、アメリカセンナでは花びらと同じ黄色の体なのだ。
今年三回目の秋のモモの花
モモPrunus persica Batsch
方言 ムム、キームム
英名 Peach
バラ科 中国原産
8日、名護城公園の一角に植えられているモモの花は春、夏に続きこの秋3回目の花を咲かせていた。
四季咲きのモモは聞いたことがない。公園職員に尋ねると、初めてなのだという。こうした開花が狂う原因は、激しい気候の変動が考えられる。去年、一昨年の強い台風の影響なのだと思う。
とにかく、3回咲いた事実が残った。その後の果実はぜんぜんダメで、まともに大きくなったのはない。ただ少し大きくなるとオオコウモリがやってきてついばみ、さらに熟した果実はカラスが食べるのだそうだ。いまだかつてこのモモの実を公園職員は口にしたことがないという。それはそれで面白い。