てぃーだブログ › 浦添大公園友の会 › 2014年03月

樹冠を覆うように咲いているセンダンの花

センダンMelia azedarach
方言名 シンダンギー
英名 Chinaberry
センダン科 日本、沖縄、韓国、中国に分布

 薄青紫色の花が、青空にまぶしいセンダンの花の季節がやってきた。
 今年の花付きは、去年の台風の被害がなくて、枝が充実し葉も多い。
開花が始まった花には早くもミツバチや蝶たちが訪れていた。
 実は、センダンが中南部減ってきている。中南部のシークワーサーはタイワンゴマタダラカミキリの攻撃で枯れてなくなった。次のターゲットはセンダンで、高さ10メートルを越える大木でも数年で枯れてしまう。去年一昨年と浦添大公園で数本のセンダンから数百のタイワンゴマダラカミキリを捕獲、駆除した。
 狭い地域でしかも数本、中南部での数は膨大になると想像する。センダンの花はまさか死に花ではないかというほど、きれいに咲いている。大丈夫かな。  


Posted by まさぼー at 18:48Comments(0)植物


刈り取られる前のリュウキュウコザクラの開花の様子

リュウキュウコザクラAndrosace umbellata
サクラソウ科 沖縄各島

 3月6日に紹介したリュウキュウコザクラはなんと浦添大公園の路傍に小さな群落をつくって咲いていた。
 ところが、数日前の草刈りで群落は消滅していた。草刈りは大事な作業で、来園者の足元を安全にするのはもちろん、他の野生植物たちの勢力にも大いに関係する。
 願わくば、他の植物たちが育つ前にリュウキュウコザクラが開花して欲しいと思っている。清楚で小さな花は大好きだ。  


Posted by まさぼー at 19:29Comments(0)植物


ランの花のように美しく咲いているフイリソシンカ

フイリソシンカ Bauhinia variegata
英名 Orchid Tree,Mautain Ebony 中国名 羊蹄甲
マメ科 インド、ビルマ、中国原産

 ランの花のように美しいフイリソシンカの花が、今年も浦添大公園の駐車場の脇で咲きだした。
 朝、散歩に来た方はきれいな花だ、すがすがしいという。また、知人のWさんは夜はとても甘い香りがする。毎日の楽しみが増えたと言った。
 例年、3月下旬ころから開花をはじめ、4月中旬頃までは咲き続けると予想している。花の観察をしていたら、ミツバチの翅音が連続して聞こえてきた。春と言うより初夏の季節を迎えた気分だ。  


Posted by まさぼー at 18:37Comments(0)植物


怪しい色で咲く美しいサイヨウシャジンの花

サイヨウシャジンAdenophora triphylla
方言名 ホタルブクロ
キキョウ科 奄美、喜界、 徳之、沖永部、沖縄群島に分布

 西原町で鉢植えにされたサイヨウシャジンの花に出会った。
 一昨年の粟国島以来の花との出会いだ。初めて見たのは、30年余り前。知人の植物仲間が見つけて紹介してくれた。余りにも美しい花にしばらく見とれた。怪しい色だし、幻想的でもある。しかも、生育地が開発でなくなり、珍しくなりつつあるとの、知識も教えてくれた。
 時は過ぎて、一昨々年の久米島、一昨年の粟国島と続き、今年も花を見ることができた。これは縁に違いない。機会があるならば、栽培に挑戦したいとよくばりな妄想をしてみた。
 
  


Posted by まさぼー at 19:09Comments(2)植物

白いシロツメクサの蜜を求めてやってきたオキナワビロウドセセリ

オキナワビロウドセセリHasora chromus
セセリチョウ科 奄美大島,沖縄島,古宇利島,伊江島,渡嘉敷島,
        阿嘉島,粟国島,伊良部島,多良間島,石垣島,
        西表島,波照島,与那国島、東南アジアに分布

 気温の低い時期を過ごしたオキナワビロウドセセリがシロツメクサの花を訪問した。
 オキナワビロウドセセリはいろいろな花の蜜を求めて飛び回っているが、シロツメクサの花の訪問は珍しく、初めて記録した。いろいろなチョウは花の蜜を求めて、探し回るが花の色、大きさ、開花時期など様々な条件が複雑だ。
 オキナワビロウドセセリの幼虫が食べるマメ科クロヨナの新芽、新葉が目立ち始めた。産卵が行われ、幼虫たちが葉を食べて、新しい成虫たちが飛び回るのはあともう少しだ。  


Posted by まさぼー at 18:27Comments(0)

秋に黄色い実がつくキダチイヌホウズキの小さな花が咲いていた

キダチイヌホウズキSolanum spirale
ナス科 中国~インド原産

 秋に鮮やかな黄色の果実をつけるキダチイヌホウズキの小さな花が咲いていた。
 この植物、もともと観賞用で栽培されていたものが野生化したらしい。性質は強健で、路傍や林の縁などでよく見かける。秋の黄色の実が色づくころは、人気があり、花材にも使うと聞いたことがある。
 園芸植物が野生化した例はよくある。有用な栽培植物でもあるので、沖縄の在来植物の権威にならないよう注意深く、見張りをしなければならない。  


Posted by まさぼー at 18:32Comments(0)植物

ニガキの緑色の実の付き方が面白かった

ニガキPicrasma quassioides
方言名 ンジャギ
英名  India Quassia Wood
ニガキ科 奄美、喜界、徳之島、沖永部、 沖縄群島、宮古、石垣、西表島に分布

 先日、南城市の糸数城跡に行った時のこと。早春に咲いていたニガキの花は散り、時計のような輪になって緑色の実が付いていて面白いと思った。
 ニガキは名前の通り、葉をかじると苦い。方言名も同じ由来だ。植物の名前は五感を使って覚えるのがいい方法で、観察会では特にニガキの味は有効だ。たいてい、苦い思いをして覚えてくれる。
 実は、花は撮影したことがあったが、緑色の実を撮影したのは初めて。今後どんな変化を見せてくれるのだろう。散策の楽しみが増えた。
  


Posted by まさぼー at 18:29Comments(0)植物

クロマメとウズラマメを干している光景

 毎年、今頃はクロマメ(インゲンマメ)、ソラマメ、ウズラマメを収穫し、豆を取り出して乾燥させて、1年分を貯蔵する。
 もちろん十分に乾燥しないとマメにカビが生えるので、晴れの日は貴重だ。数日続くと、完璧。クロマメは例年通り採れていたのに対し、ウズラマメが少なかった。畑に多量の堆肥投入が裏目に出たとのこと。ソラマメはまあまあだった。
 今年初めての大粒ソラマメを植えた。これからが収穫なので楽しみなしている。食べるのでなく、全て来年の種用になるのかもしれない。しばらくしたら豆シーズンが終わり、夏を迎える。
  


Posted by まさぼー at 19:10Comments(0)植物

イチモンジセセリは今年も3月に見ることができた。縁を感じている。

イチモンジセセリ Parnara guttata
セセリチョウ科
 奄美大島,沖縄島,伊平屋島,伊江島,久米島,宮古島,石垣島
 竹富島,小浜島,西表島,本州,四国,九州,種子島,
 屋久島から記録があり、国外では台湾,中国,朝鮮半島に分布

 去年に引き続き、今年も3月にイチモンジセセリの成虫をシロツメクサに訪花しているのを浦添大公園で今日見つけた。
 チョウを観察するようになって、イチモンジセセリを3月に観察したのは南城市糸数城跡、大宜味村饒波だった。何十年で初めだった去年。今年も3月なので、イチモンジセセリとの縁は深まったとかってに思っている。
 何十年と観察を続けていても、毎年違っている。一つとして同じではない。イチモンジセセリには出会えたが、モンシロチョウはいない。だから自然相手の楽しみは尽きないのかもしれない。
  


Posted by まさぼー at 19:16Comments(0)

ジシバリの花弁の先には紅をさしていてきれいだった。

ジシバリIxeris debilis
方言名 インジィラ、ハルインジヤナ
キク科 各島に分布

 芝生雑草としてジシバリの花が咲いていて、きれいだと思った。
 いつもなら見逃しているが、腹ばいになりよく観察すると、黄色の花弁だけではなく、紅をさしていた。近くにはキヌラン、ナンゴクネジバナも咲いていたので、これらに心を奪われそうになるのだが、軍配はジシバリに上がった。
 野生植物の春場所の花たちの競演は、実にすばらしい。観察者の身勝手なのだか、いつも心動かせる花たちに感謝している。ジシバリの花、いいですよ。  


Posted by まさぼー at 19:23Comments(0)植物

ツツジの花の蜜に夢中のオキナワカラスアゲハ

オキナワカラスアゲハPapilio okinawensis
アゲハチョウ科 伊平屋、沖縄、久米、慶良間諸島に分布する固有種

 県民の森にはツツジが道路沿いに植栽され、開花シーズンを迎えていた。当然、花の蜜を求めていろいろな虫たちが訪れずれていた。
 なかでも目立つのはオキナワカラスアゲハ。翅の青色の光沢をキラキラさせながら、花から花へとせわしく飛び回っていて、追いかけまわした。
 たしか30分ほどは付き合ったと思う。飽きたのでやめてしまったが、大好きな人だったら、1日は楽しめそうなところだ。
  


Posted by まさぼー at 17:27Comments(0)

マテバシイの葉上で日光浴をしているムラサキツバメ

ムラサキツバメNarathura turbata
シジミチョウ科 沖縄島,宮古島,石垣島,竹富島,小浜島,西表島,
        波照間島,与那国島,南大東島

 県民の森での観察会、熱田岳の頂上付近でムラサキツバメが日光浴をしていた。
 恩納村の県民の森は、シジミチョウ科ムラサキツバメの一大生息地。可能にしているのは幼虫の食べるブナ科マテバシイが豊富に生育しているからだ。マテバシイの新芽がだいぶ出ていたので、産卵しているか、これから本格的だと思う。しばらくしたら、葉のなかにいるワラジ型の幼虫たちが観察できる。
 幼虫が生育し羽化するのは5月頃と予想している。よし、羽化したての成虫を撮影しに行くぞと、決めた。
  


Posted by まさぼー at 17:23Comments(0)

マテバシイの各枝先に小さな花が咲いていた

マテバシイLithocarpus edulis
ブナ科 奄美、沖縄、伊平、 座間味、久米島

 昨日、恩納村の県民の森に散策に行ったらマテバシイの小さな花が咲いていた。
 マテバシイはドングリがつく樹木として、よく知られている。秋になると円錐形の長さ3センチほどのドングリが樹冠付近の枝先につき、県民の森では「ドングリ」を求めてたくさんの散策者がやってくる。
 一昨年とその前の年は、大きな台風が相次ぎドングリが不作だった。県民の森でのマテバシイの開花を見る限り、大きな台風が来なければ豊作になると予想する。
  


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小さくて目立たないテリハツルウメモドキの花。野生の小さな花たちを探す日々だ。

テリハツルウメモドキCelastrus punctatus  
ニシキギ科 各島(大東を除く)に分布

 3月11日、中城の森に散策に出かけたらテリハツルウメモドキの白い小さな花が無数に咲いていた。
 そうか今の時期かと納得。というのも10月には実がはじけてきれいな橙色の種を見せてくれるからだ。テリハツルウメモドキは実がきれいということが分かってから、あらゆる場所で気を付けて探したら、至る所で見つかった。
 花が終わったら果実の育ち具合の追跡になる。咲いていたところを記憶しておかなければと思う。大丈夫かな、最近物忘れがヒドイ。
  


Posted by まさぼー at 19:28Comments(0)植物

アオスジアゲハが゙シークワーサーの花を訪問していた

アオスジアゲハGraphium sarpedon
アゲハチョウ科 日本、南西諸島、台湾、東南アジアに広く分布

 去年の春から秋遅くまで多かったアオスジアゲハは、今年も多そうな気配。2月に入ると個体数が増してきた。そんな時、シークワーサーが開花しているところに数匹が訪問していた。
 アオスジアゲハの幼虫が食べる植物はクスノキ科の各種。必ずと言っていいほど、新芽に卵を産み、柔らかい葉を食べて成長し蛹になり羽化し飛び回る。
 春に羽化してくる個体は鮮やかで美しい。シークワーサーの真っ白な花と春の抜けるような青空に映える。これから始まる虫シーズンの一こまなのだ。  


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カラスノエンドウノ花はチョウノヨウニ美しい

カラスノエンドウのきれいな花

カラスノエンドウVicia angustifolia var. segetalis
マメ科 各島に分布

 春の路傍や畑に常連のカラスノエンドウは最近、減ってきている。今年も探していたら、やっと西原町で見つかった。花はチョウのように美しかった。
 カラスノエンドウを探す目的は、莢で笛を作ることだ。適当な莢を見つけて緑色の種を除き、口に含み鳴らすのだ。単純だが、ピーピーと鳴ったら成功。この時期、これをやらないと、損した気分になる。
 いつの日か、カラスノエンドウの莢を探せなくて、鳴らせない日が来るのだろうか。そんな空想をしながら、ピーピーしていた。
  


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オオゴマタラノ前蛹も多かった

オオゴマダラIdea leuconoe clara
マダラチョウ科 小宝,奄美,喜界,与論,沖縄,伊是名,古宇利,
        伊江,水納,瀬底,伊計,浜比嘉,渡嘉敷,久場,
        安室,久米島に分布

 この時期、なぜかオオゴマダラの幼虫がいっぱいだ。先日、浦添大公園に植えられたホウライカガミの観察に行ったら、2か所で終令幼虫だらけで、蛹も20個ほど見つかった。
 以前、オオゴマダラを十数年間にわたって累代飼育したことがある。飼育した経験から、3月にこんなに多くいたのは初めての経験だ。こんなに早い時期から、ホウライカガミの葉が食べられてなくなると、次の世代の葉の量が気になった。
 次ぎの世代に幼虫の数が多かったら、葉がなくなり枯死するかもしれないので、オオゴマダラ飼育している知人にヘルプをお願いすることにした。
  


Posted by まさぼー at 18:28Comments(0)

この時期ならではの贅沢な咲き方だ

オキナワシャリンバイ Rhaphiolepis indica
別名 インドシャリンバイ、モクコクモドキ、ヒイランシャリンバイ
方言名 ティカチ、チカチ、ツカツギー、
バラ科 沖縄、台湾、南中国原産

 3月に入ると、やんばるの山々の新緑と春の花が目まぐるしく開花していて、目に焼き付けたく行きたくなる。オキナワシャリンバイもやんばるに多く開花も見事。でも南部でも咲いている。
 ヒカンザクラの実が熟し始める、ちょうど今頃、オキナワシャリンバイの樹冠いっぱいに白い花が漂うに咲いている。高さ50cmほどの垣根から5mを超える中木まで、まさに白い花の競演。花には蜜を求めてミツバチやチョウなど様々な虫たちが訪問している。
 花の命は短く、中旬頃までが見ごろと予想している。気温が低いと少し伸びるが、高いと一気に終わるかもしれない。次はテッポウユリが待ち遠しい。
  


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ヒカンザクラ種の冷温処理を開始した

ヒカンザクラPrunus campanulata
別名 カンヒザクラ 方言名 サクラ
英名 Taiwan cherry 中国名 鐘花桜
バラ科 台湾、中国原産

 ヒカンザクラの熟した実を食べながら、思いついた。そうだ、冷温処理した種をまいてみよう。
 熟した実を採取し、果肉を取り去り水で洗って白い種だけにした。種は容器にキッチンペーパーを敷き並べて、軽めの水分を加えてサランラップをかけ、発芽のための冷蔵処理を開始した。
 開始後、約1か月したら種が発芽してくるはず。発芽はバラバラなので、そのつど1個ずつ鉢に植えていく。
  


Posted by まさぼー at 06:18Comments(0)植物

赤く熟した実だが渋い、試食は今後も続く

ヒカンザクラPrunus campanulata
別名 カンヒザクラ 方言名 サクラ
英名 Taiwan cherry 中国名 鐘花桜
バラ科 台湾、中国原産

 浦添大公園のヒカンザクラは、一番初めに咲いた木に赤く熟した実が付き始めた。
 もちろん、つまんで試食。甘くはなくシブいが、何となく食べる。続いて、数個口に放り込む。別の木にも熟した実が、何百回も食べているのだが、もしかして甘いかもというのが、ねらい。いつも裏切られている。
 このように、ヒカンザクラの実が熟したら、どこで見つけても試食することに決めている。次はどこかな。ヒカンザクラの多様性に期待。  


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