› 浦添大公園友の会 › 2020年11月
今朝、公園の散策路を歩いていると手すりにフタオチョウ(タテハチョウ科)の終令幼虫が静止していた。手すりの色はこげ茶で緑色の幼虫はよく目立つ。鳥などの天敵に見つかれば、ひとたまりもない。なぜそこにいたかはとっても疑問。食草のクワノハエノキからはかなりの距離、強い風で葉から落とされて、地面から這い上がってきたとのか。それとも天敵の鳥から逃れるために、自ら落ちたとも考えられる。いずれにしても、推測の域を出ない出来事だった。
もちろん、幼虫の食べるクワノハエノキに戻したのは言うまでもない。
アサギマダラのマーキング調査をしていると、全国の方々とメールのやりとりをする機会に恵まれる。沖縄への飛来シーズン真っただ中、今まで気づかなかったのだが、長野県のFTさんが調べてくださり判明した物語があるので紹介する。
2018年10月22日、TNさんが名護市嘉津宇岳林道で「 NP 9/22 SRS5291」と翅にマーキングされた個体を再捕獲し、「10/22 ナガヌマ2 カツウ」と追記し放蝶した。この個体は10月24日、本部町大嘉陽林道でMUさんが再捕獲し放蝶、さらに11月25日にONさんが名護市嘉津宇岳林道で再捕獲した。
同じ個体が、狭い場所とはいえ3回も再捕獲されることはとても珍しい。沖縄では初めての事例だ。
ちなみにこの個体はTSさんが長野県南佐久郡川上村甲武信ヶ岳でマーキングされ、71日間かけて1460kmの旅をした。
11月17日の朝、中城村久場で「マル 8.19 リノ2243」と翅にマーキングされたアサギマダラを再捕獲した。この地では初めての再捕獲で、とっても嬉しい。
15日に本部町大嘉陽林道で「マル 8.19 リノ2195」を再捕獲していたので、同じコースを飛んできたと想像する。
ちなみに99日かけて1,599kmの移動だ。グーグルマップの直線測定なので、実際はもっと長いと推察する。
明日も、行ってみよう。
オジロシジミに続いて、ウラナミシジミもやってきた。なんとペア。7月30日以来の来園だ。ただ、発生をするマメ科植物の花が乏しい。オオヤブツルアズキの開花時期だが、例年になく少ない。タイワンクズの開花は終わったし、なー。
11月9日、車を走らせて信号待ちをしていたら、中央分離帯に数年前から咲いているのに出会えたらいいのにと思っていたベニニガナが咲いていた。時間がない。焦る気持ちとカメラを取り出す速さが勝負と、窓越しに移した1枚。
11月9日、友人宅の庭にキバナモクワンジュ(Bauhinia tomentosa)が咲いていた。久しぶりの花を見て、懐かしい気持ちがわいてきた。メモを探したら、「2000年12月、タイから種子を導入。播種し苗を作り、園内に植えた。2002年には開花、かわいらしい花は来園者に喜ばれた。2003年、種子を採取し播種したところ発芽、苗を得て再び園内に植えた」
この花、開花してもまない頃は黄色花、散る前には紫色に変化する。そのため、2色の花が咲いているように見える。久しぶりの樹形と心和む花に出会えて、いい日だなー。
今日の午後、9月10日に挿し木していたホウライムラサキが発根していたので、鉢上げした。
開花までの道のりは遠いが、がんばるぞ。
ハメリア・パテンス (Hamelia patens)の開花の見頃を迎えたら、いろいろな蝶が蜜を求めてやってきた。特に目立ったのがナガサキアゲハだ。