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モロコシソウの懐かしい気持ち
実をつけていたモロコシソウ

モロコシソウLysimachia sikokiana Miq.
方言名 ヤマクンブー
サクラソウ科 沖縄各島に分布

 末吉公園の林内でモロコシソウを見つけたときは、嬉しく、懐かしい気持ちになった。
 子供の頃、庭に沢山植えられていたからだ。当時、どの家庭も虫よけと香り付けはヤマクンブーが当たり前で、今売られている芳香つき虫除け剤はなかった。大きく繁茂した頃に刈り取られ、庭に作られた薪をくべるかまを使い、シンメーナービに入れられて蒸された。乾燥させて、販売用の束にする。それを那覇の市場に売りに行くのだが、それだけで思いだしのではない。売った金でスバを食べるか、ポーポー、お菓子のハチャグミのたぐいかが、胸をときめかせたからだ。そう、貴重な現金収入の手段で、年に1回しかない楽しみの一つだったのだ。
 10年ほど前だったか、園の同僚Nさんが目をつけ、店内の虫除けと香り付けに市場から買ってきて吊り下げていたのを思い出した。いやー、あれは良かった。ちなみに、草の香りがミカンのクネンボに似ることから、ヤマクネンボ(山九年母)と言うので方言も一緒なのだろう。



Posted by まさぼー at 09:01│Comments(0)
 
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