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モンシロチョウの幼虫をナスタチュームから見つけた
ナスタチュームの葉上にいるモンシロチョウの幼虫たち

モンシロチョウの幼虫をナスタチュームから見つけた
モンシロチョウの幼虫は葉を食べていた

モンシロチョウArtogeia rapae crucivora
シロチョウ科 
 琉球列島では奄美大島,沖縄島,久米島,宮古島,多良間島,
 石垣島,竹富島,小浜島,黒島,西表島,鳩間島,西表島,
 与那国島,北大東島,南大東島に分布する。

 ナスタチュームの葉や花がいつの間にかに虫に食べられている。近くにはモンシロチョウの数が多く飛び交っている。そんな光景、最近ありませんか。
 つい最近、知人から「ナスタチュームの葉がモンシロチョウに食べられている。珍しい記録では」と問い合わせてきた。記録があり珍しいことではないと伝えた。電話先の知人はちょっとガッカリしたに違いない。理由がある。モンシロチョウはキャベツを代表するアブラナ科野菜の大害虫。ところが夏に沖縄ではこのアブラナ科野菜が栽培難しい。モンシロチョウの夏の過ごし方がどうなっているのか、話題になった時期がある。今ではフウチョウソウ科ギョボク、アブラナ科でも夏に育つオランダガラシやミチバタガラシからも見つかり、解決している。でも、ナスタチュームはノウゼンハレン、キンレンカの名前がついているノウゼンハレン科に属していて、仲間が違う。仲間が違う植物の葉を食べていることが見つかるのは、衝撃的なことだ。「発見する」喜びは大人も子供も一緒で、今でも大事にしている。
 「珍しい記録では」との問い合わせた方は、これまでにも初めてを何度も見つけた方だ。あらためて「発見する」喜びを味わいたいと思った。



Posted by まさぼー at 15:31│Comments(2)
この記事へのコメント
沖縄のモンシロチョウの情報を知り驚きを感じています

文部科学省は4年程前から小学校3年理科の教科書に「モンシロチョウを飼おう」を掲載し教材としました。確かに本土ではモンシロチョウは里であればどこにも生息します。
 しかし、亜熱帯域の沖縄本島では1960年に害虫として発表され、それ以前にも迷蝶として発表記録は存じていますが
沖縄の小学校生徒たちが容易に見つけ出すことができるほどに達したのか、次年度から新たな教科書作りも始ります。
 教育の現場にいる先生方が困らない教科書作りが大切ですが、生息状況も沖縄の地域と云ってもかなり複雑ですが、現状はいかがなものでしょうか わかる範囲でお教えください
 以上 ぶしつけなお願いですがよろしくお教えください
Posted by 杉浦 哲也 at 2011年06月18日 10:26
杉浦哲也 様 コメントありがとうございます。沖縄島を中心におおまかに回答いたします。
 一番個体数の多い時期はキャベツなどアブラナ科野菜の栽培シーズンです。沖縄では気温の低くなり始める10月より苗を植え始め、12~4月が収穫になります。つまりこの頃が多いと言うことです。はじめは少なく次第に増え、春先にピークになります。これまで真夏の世代交代が謎でしたがミチバタガラシ、マメグンバイナズナ等の野生種のアブラナ科、栽培種クレソンの利用、フウチョウソウ科ギョボクの利用が見つかり、周年の過ごし方が分かってきています。
Posted by まさぼーまさぼー at 2011年06月19日 07:54
 
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